論説・コラム

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回転窓/巨匠の働き方改革  [2019年10月17日1面]

 労働力不足に頭を悩ます企業で従来のビジネスモデルを見直す動きが目立ってきた。24時間営業を売りにしてきたコンビニエンスストア業界もその一つ。店員の採用コストの上昇傾向が続く加盟店側では、24時間営業の縮小に踏み切る店舗も見られる▼先週、最大手のセブンイレブンが加盟店オーナーから徴収するロイヤルティー(経営指導料)を見直すと発表。経営難の加盟店の負担軽減を進める一方、本部の収益力強化を目的に不採算店約1000店舗の閉鎖・移転を検討するという▼「東京でお店を出す場合、1人の若者がいたら10店舗ほどで取り合いになる」。世界的に知られるフランス料理の三國清三シェフが人手不足の現状をこう話していた。地方の開業は働き手の確保が特に問題になるとも▼自らプロデュースするレストランが5日、静岡県伊東市で開業した。1月に26日間のバカンスを設けるなど、若い人たちの働く意欲を喚起する取り組みを積極的に導入するそうだ▼レストランの設計を手掛けた建築家の隈研吾氏とは同じ1954年生まれ。建築と料理の巨匠がタッグを組んだお店の働き方改革にも注目したい。

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