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鹿島/ウェルネス空間実現技術を開発/自然の要素を室内に、快適性高め知的生産性向上  [2019年10月18日1面]

技研に設置した「そと部屋」

 鹿島は、光や音風景など自然の要素を室内空間に取り入れることで、健康性や知的生産性に配慮したウェルネス空間を実現する技術を開発した。自然とのつながりを重視した「バイオフィリックデザイン」と、天空を感じさせる模擬天井や、屋外の音風景の再現を組み合わせることで、自然のゆらぎを適度に取り込んだ開放的な空間を創出する。ウェルネス空間のニーズが高まっていることから、新築やリニューアル、運用管理など幅広い展開を目指す。
 開発した「そと部屋」では、能動的な環境制御により、屋外空間のメリットである自然とのつながりを感じられるようにする。物体の存在を感じさせずに色と明るさだけを認識させる模擬天空天井「スカイアピアー」などにより、天井を天空と錯覚させて、大きな開放感を得られるようにした。屋上の音をリアルタイムに再現する音場制御装置「サウンドエアコン」も導入。電車の通過音など騒音を抑制しつつ、鳥の鳴き声など心地よい屋外の音風景を強調することで、リラックス効果などを高めている。
 東京都調布市の技術研究所内の交流スペースを「そと部屋」に改修し、実証実験を進めている。伊香賀俊治慶応大学教授と柳原延章産業医科大学名誉教授と共に昨年7~8月に行った第1期実験では、屋上庭園と同様のリラックス効果や、知的生産性の向上効果が期待できることが分かったという。
 今後は風環境など適用要素の拡大も検討する。オフィスや住宅、病院、学校などへの活用を目指している。

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