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ライト工業ら/のり面作業用フルハーネスを共同開発/20年4月から前倒しで全面導入  [2019年10月21日3面]

開発した「ライト式傾斜面作業用フルハーネス(一体型)」

エアリージャケットを着用した際の利用イメージ

 ライト工業は2020年4月から、のり面作業にフルハーネス型墜落制止用器具(安全帯)を全面導入する。墜落制止用器具などを製造・販売する藤井電工(兵庫県加東市、藤井信孝社長)と、のり面での作業性向上に考慮したフルハーネス安全帯を共同開発した。一般的なタイプは背中側で親綱とつなげているが、前面胸部でも接続できるように設計した。のり面作業での使いやすさを高めた。
 墜落対策では改正労働安全衛生法令が2月に施行。一定の高さ以上の高所作業ではフルハーネス安全帯が原則化され、胴ベルト型は22年1月2日から全面禁止になる。法規制に先行する形でフルハーネス安全帯をのり面作業に全面導入。グループ会社や協力会社も含め使用を徹底する。
 開発した「ライト式傾斜面作業用フルハーネス」は、傾斜面作業用ベルトが付随している一体型と、フルハーネス部分だけの分離式の2タイプを用意した。いずれも前面胸部と背面の両方に親綱を接続できる。前面胸部の接続部は作業の邪魔にならないよう、連結ベルトを用いて腰に近い部分に仮止めできるようになっている。
 一体型の傾斜面作業用ベルトでは、腰袋などを装着できるスペースを設けたほか、軽量化も図っている。分離式は、連結用金具を用いることで、傾斜面作業用ベルトを固定できる。足場作業用のフルハーネスとしても活用できる。今回開発したフルハーネスは、藤井電工が将来的に一般発売する予定。
 ライト工業は、のり面作業へのフルハーネスの全面活用を見据えて、ミズノ製のファン付き作業服「エアリージャケット」も導入し、社員に支給した。前面胸部と背中の両方に安全帯のランヤード取り出し口があるほか、フルハーネスを装着しても十分に空気が流れるよう工夫されている。快適性と耐久性を考慮して、発汗性に優れ破れにくい生地を採用した。
 フルハーネスの導入に当たっては、既製品では作業性が悪くなる懸念があるため、1年以上前から検討していた。
 ライト工業の宝輪洋一専務安全品質環境本部長は「安全性や作業性の確保とともに格好良さにも考慮しており、社員からも好評だ。今後も保護具の改善を進めたい」と話している。

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