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ゼネコン協力会/担い手確保へ会員支援強化/元請と連携、CCUSにも積極対応  [2019年10月21日1面]

ゼネコンの施工力を支える協力会では、人材確保への危機感が高まっている

 担い手の確保・育成が喫緊の課題となっている中で、ゼネコン協力会が会員企業の人材獲得への支援を強化している。元請ゼネコンと連携し、リクルート活動や採用ツールの拡充に取り組んでいる。建設キャリアアップシステム(CCUS)登録を加速させる動きや、外国人材の活用を見据えた準備が必要との見方も強まっている。元請ゼネコンと協力会が両輪となり、多様な対策に乗りだしている。=3面にインタビュー
 日刊建設工業新聞の取材に対し、大阪竹和会の青木猛裕会長は「一般の人はわれわれを知らない。竹中工務店という看板が必要だ」と話した。竹和会は竹中工務店と連携し、全国で活用するリクルートパンフレットを作成している。
 ゼネコンの知名度を生かした取り組みは他の協力会でも進む。大成建設の協力会組織、倉友会のパンフレットには大成建設の広告に登場する映画監督・新海誠氏のイラストが使われている。野崎正和会長は「大成建設からさまざまな支援をいただいた」と説明する。安藤ハザマ協力会も安藤ハザマとのタイアップで会員の採用促進に取り組んでいる。熊谷組の協力会組織・熊栄協力会やフジタ全国連合藤興会も、パンフレットを活用して採用活動を展開している。
 清水建設全国連合兼喜会は求人情報サイトを開設しており、「清水建設のホームページ(HP)とリンクを張ることが効果的だ。インターネット交流サイト(SNS)も研究しなければいけない」(中橋博治会長)との姿勢を示す。前田建設協力会組織の前友会や西松建設協力会組織・Nネットも求人サイトを開設している。
 鹿島事業協同組合連合会の岡川直副理事長は「次世代の確保・育成は経営課題のトップ」との認識で、組合員向けにHPを安価に作成するサービスを始めるなど、リクルート活動の支援を強化している。戸田建設全国利友会や三井住友建設真栄会連合会は高校生向けの見学会などを展開。東急建設災害防止協力会も高校生向け現場見学会などを検討している。定着促進も大きな課題で、長谷工コーポレーション建栄会は、マニュアル類を充実させて就業経験が短い技能者への対応を図っている。
 五洋建設労務安全協議会連合会は、メンタルヘルスに対応した講習会を開くなど働く環境の改善にも注力している。CCUSへの登録を後押ししようと、元請ゼネコンと連携して代行申請を支援する取り組みも広がる。大林組林友会連合会の山本正憲会長は、CCUS登録は必須との認識で「林友会メンバーが入るよう各地で取り組んでいる」と力を込める。
 外国人材に期待する声もあり、改正出入国管理法(入管法)に基づく新在留資格(特定技能外国人)をにらんだ動きも出てくると見られる。人材獲得競争の激しさが増す中で、協力会の組織力を武器に担い手を確保していく動きが、今後も強まっていきそうだ。

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