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日本基礎技術/ダムグラウチング工事を可視化/注入状況・岩盤変位などリアルタイムに  [2019年10月23日3面]

Ground-4Dの表示イメージ

 日本基礎技術は、地盤改良の施工状況が3D画像でリアルタイムに確認できる「Ground-4D」システムのダム版を開発した。ダムのグラウチング工事が対象。注入圧力や流量、変位計測データなどをリアルタイムにチャート状でグラフに表示し、3D画像で見ることができる。現場の地形や地質情報を重ねて表示する機能も追加した。特定の時期のデータを抽出することもできる。元請企業や遠隔地にいる発注者もクラウドサーバーのデータを閲覧でき、施工の可視化につながるとしている。
 Ground-4Dは、カマルク特定技術研究所(鹿児島県鹿屋市、岩倉路和社長)と共同開発した。グラウチングの注入データや変位計測データをクラウド上の時系列データベースへ保存し、リアルタイムに3D画像にプロットして表示する。現時点や過去の施工データを表示したり、着工からの施工過程をアニメーションで表示したりできる。先行していた薬液注入版の機能を拡充する形で、ダム版を開発した。任意の時間軸で表示できるため「4D」としている。
 ダム版では、基礎地盤の透水性を表す指標である「ルジオン値」や限界圧力を求める「P-Q曲線図」の表示機能を追加しており、ルジオン値や単位セメント注入量、変位データなども確認できる。変位量に応じて注入を自動制御し進めることで、より適切な施工が可能となる。施工結果を区分して色を分けて表示しており、注入による改良効果や進捗(しんちょく)が視覚的に認識しやすくなっている。
 関係者がインターネットを活用して現在の施工状況を共有しやすくなることも大きなメリットとなる。立ち会いや出来形確認など安全管理・品質管理の情報が共有でき、打ち合わせの円滑化にもつながるという。施工データを属性情報として3Dモデルに付与することも可能。グラウチングの施工情報が自動的に集積されるため、データの集約と閲覧も容易になる。
 今後は、受注したダムグラウチング工事にGround-4Dを導入し、品質向上や施工円滑化につなげる。

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