工事・計画

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東京五輪組織委/有明体操競技場(東京都江東区)を公開/木質大屋根の開放空間に  [2019年10月30日4面]

木で覆われた内部空間

 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は29日、東京都江東区に建設した「有明体操競技場」を報道機関に公開した。世界最大級の木製アーチ梁による大屋根が特徴で、施設内の最高高さが約30メートルに達する開放的な競技空間に仕上がっている。基本設計・実施設計監修・工事監理は日建設計、実施設計・施工は清水建設が担当した。=1面参照
 施設規模は3階建て延べ3万9194平方メートル。構造は下部がS造、屋根が木造(一部S造)となる。一般席換算で1万2000人を収容する。木質の大屋根にはカラマツ約1500立方メートル、外装と観客席にはスギ約800立方メートルを使用。外構にも木のチップによる舗装を施した。東京五輪組織委の福井孝一ベニューゼネラルマネージャーは内覧会で「木の香りやぬくもりを感じさせる。選手にも観客にも満足してもらえる施設に仕上がった」と出来栄えに太鼓判を押した。
 施工は23・5カ月の短工期で行われた。木質大屋根は長さ88・8メートルで、総面積は1万0442平方メートル。それを重量200トンのユニットに5分割し、地上で組み立ててから5回に分けてリフトアップした。清水建設によると、リフトアップの回数を重ねるごとに生産性が向上し、大幅な工期短縮を実現したという。
 木質大屋根のアーチ形態などは日建設計が提案し、梁の構造形式やリフトアップ工法は清水建設が斎藤公男氏(日本大学名誉教授)の指導を得て考案した。

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