論説・コラム

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回転窓/時にはおきゅうも必要  [2019年10月31日1面]

 秋のイベントとして日本でもすっかり定着したハロウィーン。起源は古代ケルト人の収穫祭とされ、新年が始まる11月1日の前夜に現世と死後の世界がつながり、先祖の霊が戻ってくると信じられていた。悪魔や魔女もやってくることから、同じ格好で仲間を装い、身を守ったというのが仮装の由来のようだ▼日本では思い思いの仮装を楽しむ秋のイベントとして年々盛り上がり、特に東京の渋谷駅周辺は10月の後半になると、夜な夜なコスプレした多くの人が集まり、お祭り騒ぎになっている▼盛り上がりも度が過ぎると単なる迷惑行為になる。昨年は暴徒化した群衆が軽トラックを横転させる事件を起こすなど、モラルの欠如に対して厳しい目が向けられた▼取り締まりの強化も念頭に置き、渋谷区は安全で安心な環境確保のための条例を6月に施行した。ハロウィーンのシーズンや年末年始には路上飲酒など公共の場での迷惑行為を禁止する▼再開発ビルが次々と開業し、鉄道駅などの再整備も進む渋谷エリア。人を引きつける魅力はさらに高まるだろう。いたずら好きの魔物を懲らしめることも、時には必要かもしれない。

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