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飛島建設、東亜建設工業/コンクリ接合面施工の効率化工法改良/目荒らしと同様効果  [2019年11月1日3面]

ブラストキー工法の施工イメージ

 飛島建設と東亜建設工業は、建築物の壁の増し打ちなどの際に効率的にコンクリート接合面を施工できる「ブラストキー工法」を改良した。改良前は耐震補強だけを対象としていたが、従来の目荒らしと同様の効果を発揮できることを確認。新築や増改築など建築構造物の接合部全般に適用できるようにした。低騒音・低振動で、粉じんがほとんど発生しない点が特徴。建物を利用しながら施工できるため、学校や病院、精密機器を扱う工場などに積極的に提案していく。
 改良工法は、せん断耐力を負担する部位に使用できる。施工箇所の強度は原則、普通コンクリートで1平方ミリメートル当たり10ニュートン(N)以上、軽量コンクリートで同13・5N以上とする。3月に建築研究振興協会から性能評価を取得した。
 作業では、湿式コアドリルで回転穿孔しながらコンクリートを削り取ることで、径50ミリ程度、深さ5~9ミリの凹形状の接合面を形成していく。一定の形状で施工できるため、構造性能を把握する設計手法も確立した。
 耐力の評価が可能となったことから、一般的なチッピング工法と比べて、施工面積が約2分の1から約15分の1程度に少なくできるという。あと施工アンカーも最大20%削減できるとしている。施工速度も従来の約2倍近くになるという。
 同工法の普及を図るため、ブラストキー研究会(会長・桑原清飛島建設建築事業本部耐震ソリューション部部長)を立ち上げている。桑原会長は「土木構造物でも活用の可能性が高いと確信している」と話している。
 壁の増し打ちなどコンクリート同士を接合させる際には、構造物の一体性を高める必要があるため、既存躯体を電動ピックで目荒らしすることが一般的となっていた。大きな騒音や振動、粉じんが発生することや、不規則な凹凸形状になるため、耐力の定量的な評価が難しいことも課題だった。

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