論説・コラム

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回転窓/渇水期の河川工事  [2019年11月6日1面]

 ようやく「天高く馬肥ゆる秋」が到来し、行楽シーズンを迎えた。ただ、台風19号などで被災した観光地では客足を心配する声も聞こえる。一日も早い復旧を願いたい▼カエデやクヌギ、ナナカマドなど秋の山を彩る木々たちの美しさは、日本の四季の象徴といえる。緑一色だった山の斜面が鮮やかな赤色や黄色に染まり、まるで抽象絵画のキャンパスのような光景をつくり出す▼木々が紅葉し、葉が落ちるこの時期にだけ姿を見せる小さな河川がある。「忘れ水」。夏は草木に覆われ、冬は雪に埋もれるが、この時期だけ姿を見せ、すぐに忘れ去られてしまうことから名が付いたという▼これから冬に向け、河川の水量は落ちる。夏に豊富な水量を誇った河川は雨量が少ない冬に渇水期を迎える。河川関係工事はこの渇水期に主な工事を仕上げなければならず、これからの数カ月が勝負の時期▼まずは台風被害の被災地の復旧・復興が最優先だが、毎年のように発生する風水害被害を考えると、全国で洪水対策が必要だろう。渇水期の限られた期間内に、どれだけ多くの対策工事ができるのか。計画的で効率的な工事をお願いしたい。

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