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西松建設、佐賀大学/斜張橋調査ロボットを改良/保護管内の水分量測定機能を追加  [2019年11月6日3面]

水分測定装置をコロコロチェッカーに連結させて使う

 西松建設と佐賀大学は、共同開発した斜張橋斜材保護管の自走式調査ロボットを改良した。オプションとして斜材保護管内の水分量が測定できる装置を開発。斜張橋のケーブルの腐食リスクが判定できるようになり調査精度が向上する。
 調査ロボット「コロコロチェッカー」は、遠隔無線操作でロボットが保護管を伝って自走し、4台の内部カメラで表面状況を調査する。点検作業員による高所作業の必要がなく、安全で効率的な点検が可能。これまでに5件の斜張橋調査に採用され、総延長1万5000メートルの斜材で調査実績がある。
 オプションの「水分測定装置」は、保護管内の水分量を測定して斜張橋の斜材に損傷があるかどうかを把握する。水分測定装置をコロコロチェッカーがけん引し、斜材保護管をガイドとして移動しながら連続測定する。これにより斜材保護管内の水分の有無が斜材全線で把握できる。
 水分測定には高周波容量式の水分計を採用。装置内部に水分計の二つの電極が斜材ケーブルに常に密着するV型電極アームを2機備えた。
 V型電極アームはアーム長を伸縮させて電極位置を調整することで、国内のほぼすべての斜張橋の斜材保護管に適用できる。V型電極アームは、斜材を挟んで2機配置することで保護管内のケーブル位置の偏りに対して測定精度を確保できる。装置は動力を持たず、フレーム、カバーと測定器のみで構成され軽量なため、作業性に優れるという。
 今後は鋼材内部の水分量だけでなく、鋼材の腐食具合などを把握できる機能の開発など、さらなる調査精度の向上を目指す。

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