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竹中工務店ら/建設現場の火災報知システムを開発/避難経路を自動通知  [2019年11月6日3面]

IoT火災報知システムのイメージ

 竹中工務店、KDDI、ヤマトプロテック(東京都港区、乾雅俊社長)は、IoT(モノのインターネット)を活用して、火災発生時にメールや場内スピーカーで自動通知するシステムを開発した。火災報知器をクラウドシステムと連携させることで、火災発生箇所に応じて、あらかじめ登録しておいた避難経路を選択し、場内スピーカーで自動的にアナウンスする。全作業員に向けて即座に通知できるため、より迅速な初期対応や避難が可能になるとしている。
 開発した「建設現場向けIoT火災報知システム」は、竹中工務店のIoT分電盤とKDDIのIoTクラウドシステム、ヤマトプロテックの火災報知制御モジュールなどを組み合わせたもの。火災の検知箇所の近接地を避けた避難経路を通知できる。
 電力線通信(PLC)を取り入れたIoT分電盤を活用することで、地上30階以上や地下部分など電波の届きにくい場所にも通知することが可能になる。その場にいない作業員や内勤の事務職員へもメールが送信されるため、作業所が無人となる夜間時の安全確認にも有効と見ている。
 竹中工務店らは、9月に東京都江東区内の8階建ての建築現場で、実証実験と避難訓練を行った。通報後すぐに避難を開始することができ、約5分で全員の避難が完了したという。
 建設現場では、日々状況が変わるため、有線接続による火災報知器の集中管理が困難な状況があった。適切な避難経路などを判断して通知するまでに時間がかかる懸念もあった。竹中工務店らは、将来的な実用化を見据えつつ、来年3月まで引き続き実験を行っていく。

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