BIMのその先を目指して

このエントリーをはてなブックマークに追加 文字サイズ 

BIMのその先を目指して・114/樋口一希/「GLOOBE 2020」の最新機能  [2019年11月7日]

面積区画のモデル実装

クラウド対応チーム設計システム

 福井コンピュータアーキテクトは、連載第107回「GLOOBE確認申請テンプレート配布」で報告したように、建築確認申請への対応を積極的に進める中でBIMソフト「GLOOBE」のバージョンアップを行い、「GLOOBE 2020」として11月12日付で発売する。

 □確認申請機能強化・施工BIM対応で躯体図出力機能・クラウド対応チーム設計システム搭載□

 「GLOOBE 2020」での改定ポイントは以下の3点に集約できる。
 ・純国産のBIMソフトとしての優位性を生かし、BIMによる確認申請機能をより一層、強化している。
 ・施工計画シミュレーションの機能追加を見据え、3次元モデルから躯体図を自動作成する機能を新規オプションとして提供する。
 ・複数のメンバーが同一のプロジェクトに対して協働して作業できる「クラウド対応チーム設計システム」を搭載し、事業所間・協力会社間の垣根を越えた設計作業を実現している。

 □BIM確認申請機能の強化=申請面積区画のモデルの実装+申請用図面作成機能の強化実現□

 申請面積については、モデル構築段階での入力編集、スペースとの整合を確認する機能を実装し、面積区画入力・編集では面積種別の拡張・色分け表示で加減を確認できるようになっている。敷地面積の確認については、敷地が複数の用途地域にまたがる場合、用途地域ごとに容積率・建ぺい率の案分を可能にしている。床面積区画とスペースとの重なりをチェックし、整合が取れているか確認する床面積区画整合チェック機能も搭載している。
 躯体チェック、取り込み機能の強化によって、構造審査での活用を想定し、躯体の断面サイズと符合だけを比較することとなり、躯体取り込み機能で断面リスト・配置部材の更新が可能となっている。

 □「GLOOBE」のモデルから見上図・見下図・屋上伏図・基礎伏図などの躯体図を自動作成□

 施工BIMを見据えた躯体図出力機能(新規オプション)の搭載で、「GLOOBE」のモデル情報から見上図・見下図・屋上伏図・基礎伏図・杭伏図・底盤伏図・断面図などの躯体図を自動作成、施工段階における「GLOOBE」利用を促進する。杭、異厚フカシなど新規オブジェクトを搭載することでIFCファイル形式で施工図作成システム「J-BIM施工図CAD 2020」との連携を可能にしている。

 □ユーザー待望のネットワーク対応によって対象建物のモデルに対する協働編集作業を実現□

 標準搭載「クラウドサーバー対応チームシステム」によって差分データの積み上げ、履歴の管理が可能となり、特定の時点のデータを取得することで通信障害が発生した場合でも直前までの状態保持を実現する。ユーザーごとに編集範囲を振り分けることによって対象建物のモデルに対して協働編集作業を可能にしている。
 「GLOOBE」データを3次元モデルコンテンツとして3DPDFファイルへ直接出力する3DPDFダイレクト出力機能によって、3次元建物モデルによる情報共有やコミュニケーションが容易になる。点群読み込み機能強化によって、経緯度基準点が設定されている場合、点群の座標系指定で自動配置が可能となった。
 〈アーキネットジャパン事務局〉(毎週木曜日掲載)

この記事へコメント

メールアドレスが公開されることはありません。