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竹中工務店/技術研究所のリニューアル完了/オープンイノベーションを加速へ  [2019年11月7日3面]

リニューアルした技研内部

 竹中工務店は、千葉県印西市の技術研究所をリニューアルした。分野横断型の執務室構成に変更するとともに、作業に応じて執務場所を選択できる制度を導入。多様な交流を生み出すことで、創造的活動やオープンイノベーションを加速させていく。温熱・光環境などを最適化する最新技術も取り入れており、導入効果を検証し、今後の提案などに生かしていく。
 同社は6日、リニューアルした技術研究所を報道陣に公開した。改修に当たっては、部門ごとに集約化していた執務室を、▽研究・管理エリア▽展示エリア▽協業エリア-に再編。中庭だった部分を内部空間化するとともに、大きなステージ階段を設けて、プレゼンテーションなどにも活用できるようにした。
 天井には、新たに開発した「自動制御可動ルーバー」を導入した。太陽光の位置などを考慮して、Y字型のルーバーを回転させて、質の高い光環境を作り出す。輝度カメラで領域ごとの輝度を把握して、照明やルーバーの角度などを調整する。個人用送風機や照明などを自分の好みに設定できる「パーソナル制御」も導入した。超高強度・高性能コンクリートを用いた超高強度極細柱「ペンカラム」も改修工事に活用できるよう改良して、導入している。
 リニューアルを機に、作業に応じて執務場所を選択できる「アクティビティー・ベースド・ワーキング(ABW)制度」を取り入れた。社外の研究者らも活用できる共創ゾーンも設置しており、幅広い交流を生み出して、イノベーションの創出につなげる。既にロボティクス分野のベンチャー企業と協業活動を始めている。
 グリーンインフラや生物多様性保全技術などの実証研究フィールド「調べの森」も敷地内に設置。外部の研究機関や市民らと連携しながら希少種の再生などにも取り組んでいく。
 東野雅彦執行役員技術研究所長は「世の中の新しい技術を取り入れていくために、オープンイノベーションを進める。得られたデータを新しい設計に反映させていく」と話している。
 所在地は印西市大塚1の5の1。建物の規模はRC造4階塔屋1階建て延べ3万9162平方メートルで、今回のリニューアルで約420平方メートルを増築している。同社の設計・施工で9月に完成していた。

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