行政・団体

このエントリーをはてなブックマークに追加 文字サイズ 

東京都/大規模風水害対策の課題検証開始/補正予算・20年度予算に反映も  [2019年11月7日4面]

関係各局に指示を出す小池百合子知事

 東京都は9、10月に襲来した大型台風による暴風や豪雨の被害を踏まえ、大規模風水害の防災対策を強化する。6日に都庁で開いた都災害対策本部会議で、小池百合子知事が現時点の防災対策の課題を検証するよう関係各局に指示した。検証結果を今月下旬までに取りまとめる予定。小池知事は「これからの補正予算や来年度予算などへの反映が必要なものがあるかどうか、検証しながら新たな対策を準備したい」と方向性を示した。
 都は昨年度、大阪府北部地震や2018年7月豪雨の被害を教訓に防災事業の総点検を実施。結果を踏まえ19年度当初予算に調節池の新規整備の検討を前倒しで進めるための経費などを計上した。小池知事は「しかしながら早くも今年、矢継ぎ早に台風が襲来し、都内でも大きな被害をもたらした。災害発生のたびに新たな課題が浮き彫りになっているのが現実だ」と危機感を募らせた。
 今回は風水害の軽減に向けた課題検証に焦点を絞る。関係局の中には、大島や新島など島しょ地域を中心に暴風被害があった9月の台風15号を受け、既に防災対策の充実・強化を予算要求に反映しているケースもあるという。
 検証作業のまとめ役を任された多羅尾光睦副知事は「10月の台風19号と21号で表面化した新たな課題もある」と指摘。▽都民一人一人の電源確保対策▽風水害に対応した避難所の設置▽情報発信手法の改善-などを列挙し、早急に改善策の事業化に取り組む考えを示した。
 検証結果の取りまとめに当たっては、区市町村へのヒアリングや都民へのアンケートも加味する方針だ。新たな防災対策は20年度に修正予定の「東京都地域防災計画風水害編」にも位置付け、継続的な事業推進を目指す。

この記事へコメント

メールアドレスが公開されることはありません。