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建機大手4社/19年4~9月期決算/3社が減益、円高・外需減が足かせに  [2019年11月7日3面]

建機大手4社の19年4~9月期連結決算

 建設機械メーカー大手4社(コマツ、日立建機、コベルコ建機、住友重機械工業の建設機械部門)の2019年4~9月期決算が6日に出そろい、営業損益を開示しているコマツ、日立建機、住友重工の3社は前年同期の実績を下回った。アジアを中心にした海外の売り上げ減や為替レートが影響。国内市場は堅調に推移しているものの、海外の落ち込みをカバーできなかった。米中貿易摩擦の余波など海外情勢が不透明で、通期の業績予想も厳しく見る企業が多い。
 コマツの建設機械・車両セグメントは前年同期と比べ889億円の減収となった。販売価格を引き上げたものの販売量が落ち込み、円高も加わった。営業利益も販売量の縮小が影響し前年同期に対し541億円減少した。10月30日には20年3月期の連結業績予想を下方修正している。10月31日に東京都内で開いた決算説明会で、小川啓之社長は「東南アジアでの選挙の影響がこれほど大きくなるのは想定外だった」と述べ、選挙に伴う公共投資のストップが販売に影響したことを明らかにした。
 日立建機は前年同期に比べ、売上高が2・0%、営業利益も15・7%のマイナスになった。新車販売、部品販売やメンテナンスなどを行う「バリューチェーン」の売り上げは堅調だったものの、為替レートの変動が業績に影響した。円高は海外売上比率も引き下げた。19年上期で79%。前年同期に対し3ポイント、金額にして99億円減った。営業利益は84億円の減少。通期では円高や販売量の減少、コスト増など業績圧迫要因があるが、売価改善を見込み減収減益の前回予想を据え置いた。
 コベルコ建機は東南アジアでの油圧ショベル、クローラークレーンの販売苦戦により71億円の減収。経常利益は売り上げ減に加え、開発費がかさんだことで47億円減少した。通期の経常利益は前期から165億円減を見込む。
 住友重機械工業の建設機械部門は、油圧ショベルで東南アジアの需要が低迷したものの、国内向けが伸長した。移動式クレーンの受注残が売上高に寄与したこともあり、1・2%の増収となった。営業利益は原材料費の高騰や為替の影響により前年同期比でマイナスとなった。通期はクレーン事業が前年並みで、ショベルは「中国での減速感が効いてくる」(下村真司社長)と分析。減収減益を見込む。

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