BIMのその先を目指して

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BIMのその先を目指して・115/樋口一希/Vectorworks 2020  [2019年11月21日]

稼働画面

属性情報を管理するデータマネージャー機能

 エーアンドエーは、BIM連携や属性情報の管理・表示機能を拡充したCAD・BIMソフトの最新バージョン「Vectorworks 2020」を2020年1月15日から発売する。

 □パソコンごとライセンス管理の「スタンドアロン版」と「ネットワーク版」の2種類提供□

 「Vectorworks 2020」は、2次元・3次元設計、データベース、高品質レンダリングなど豊富な機能を搭載した設計・デザインのためのワンストップアプリケーション。専門分野、用途、利用環境ごとに選択可能な製品ラインアップとして建築・インテリア設計向け「Vectorworks Architect」、造園設計向け「Vectorworks Landmark」、舞台照明設計向け「Vectorworks Spotlight」を提供している。
 2次元作図・編集、3次元モデリング、レンダリングは基本製品「Vectorworks Fundamentals」で提供する。パソコンごとにライセンス管理する「スタンドアロン版」とサーバ・クライアント型で大規模なライセンス管理、運用を可能にする「ネットワーク版」の2種類を用意している。

 □BIM連携・IFCファイル運用・GISサービス連携・プレゼンテーション能力の強化など実現□

 BIM・建築設計機能も大幅に強化されている。BIMソフト「Revit」のデータ形式による書き出し機能が追加されたことで「Revit」とのコラボレーション能力が強化された。BIMモデルの共通データ交換フォーマット「IFC形式」での読み書き機能に加えて「参照機能」が追加されたので、「IFC形式」をサポートする設備BIMソフトなどとの連携が可能となる。
 GIS(Geographic Information System=地理情報システム)サービスとの統合機能の追加によって、精度の高い地形・地図、航空写真の取り込みが可能となり、GIS情報とBIMモデルとの重ね合わせ利用が実現する。周辺モデルにフィットする舗床ツールも搭載し、外構デザインの柔軟性を高めている。
 プレゼンテーション能力も進化している。自由曲線を用いたウオークスルーアニメーションが作成できるので、より自然な視点移動でのプレゼンテーションが可能となった。アニメーションデータ取り出し時に360度ムービーを選択することで、全方位的に室内などを移動できる360度動画を作成できる。
 断面ビューポートにおいては、個別のオブジェクトの表示設定、プレイナーオブジェクトの表示オプション、詳細レベルの設定を追加しており、BIMモデルの視認性をさらに高めている。

 □各種情報を効率的に管理しわかりやすく設定・表示するデータマネージャー機能を搭載□

 BIM利用が進むと3次元の形状情報だけでなく、BIMのI=Information(属性情報)の有用性がより認識されるようになる。属性情報を援用すれば、早期に躯体から部材・資材に至るまでの正確な数量が把握できるし、建具や設備機器などの仕様に関わる情報も管理できる。BIMがI=Information(属性情報)をマネジメントするデータベースとされるゆえんだ。
 「Vectorworks 2020」では各種の情報を効率的に管理し、わかりやすく表示する機能を追加している。オブジェクト情報パレットの表示方法を設定できるデータマネージャー機能を用いることで、デザインレイヤ上でデータを可視化し、各種の情報を素早く表現可能としている。ダイアログのリスト表示項目を直接編集することで情報管理ワークフローの効率性がより一層、向上している。
 〈アーキネットジャパン事務局〉(毎週木曜日掲載)

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