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西松建設ら/無線振動計測システム使った構造物モニタリングの有効性を確認  [2019年11月21日3面]

構造物モニタリングの概要

 西松建設と東京大学発の無線通信ベンチャー・ソナス(東京都文京区、大原壮太郎代表取締役最高経営責任者〈CEO〉)は、ソナスが開発した無線を使って建物の健全性を診断するシステムの有効性を確認したと発表した。無線による構造物モニタリングは設置が容易でコストも大幅に削減できるなどのメリットがある。
 西松建設が所有するビルで実験を行い、ソナスの無線振動計測システムの有効性を確認した。同システムはソナスが独自に開発したマルチホップ型2LPWA3「UNISONet Leap(ユニゾネットリープ)」を搭載。高精度な振動計測データをロスなく収集できる。これにより、複数フロアを一つの転送・中継設備(1ホップ)でまたぎ、マルチホップで建物全体をネットワーク化する。
 実験ではS造地下1階地上8階建ての事務所ビルの1階から3階の各フロアと8階にセンサーユニット(子機)を設置。センサーユニットで計測した振動データを地下1階のベースユニット(親機)に収集し、クラウドで沿革モニタリングした。建物には有線の振動センサーも設置し、地震後の無線・有線それぞれの振動データを比較検証した。
 大地震時は即時に構造物の健全性判断できない可能性があることから、近年は建物に設置した振動センサーで構造物の健全性などの状態を確認する構造物モニタリングが注目されている。特に官庁舎などの防災拠点となる建物は振動センサーなどの設置が推奨されているが、一般的な計測システムではデータ転送や電源供給に有線が使われているケースが多く、配線工事が必要になることが課題となっていた。

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