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五洋建設、鹿島、寄神建設/SEP船を共同で建造/23年3月の稼働めざす  [2019年11月21日1面]

共同建造するSEP船のイメージ

 五洋建設と鹿島、寄神建設(神戸市兵庫区、寄神正文社長)は20日、SEP(自己昇降式作業台)型多目的起重機船(SEP船)を共同建造すると発表した。洋上風力発電プロジェクトを見据えた取り組み。1600トンつりの全旋回式クレーンを搭載する。
 2020年1月に3社の共同出資で船舶保有会社を設立。22年9月の完成、23年3月の稼働開始を目指す。
 保有会社は五洋建設の連結子会社となる。投資額は約185億円。比率は五洋建設65%、鹿島30%、寄神建設5%。
 建造するSEP船は全長120メートル、幅45メートルの規模。デッキ面積は3800平方メートルを予定する。10~12メガワット級洋上風力発電施設の風車を複数基運搬でき、風車の基礎や設置が効率的に施工できるという。
 基本設計はオランダのグストMSC、建造はシンガポールのパックスオーシャンエンジニアリングが担当する。主クレーンはオランダのハイスマン製。コストを抑えるため海外で建造する。
 洋上風力発電を巡っては、4月に海洋再生可能エネルギー整備法が施行され、一般海域も含めて整備が今後進むと見られている。五洋建設は北九州市の響灘、鹿島は千葉県銚子市の銚子沖で着床式洋上風力発電の実証機を設計・施工した実績がある。営業活動は基本的に別々で行う方針で、両社が活用することで稼働率を高める狙いがある。未稼働時に他社が利用することも想定している。
 五洋建設の清水琢三社長は「安全かつ効率的な施工とリーズナブルな建設コストの実現を通じて、洋上風力発電の推進に貢献すると確信している。機運が高まっており、いろいろなニーズに応えたい」とコメントした。同社は800トンつりのSEP船「CP-8001」を稼働させており、新SEP船が完成すると2隻体制となる。清水建設が7月にSEP船建造を発表するなどゼネコン各社で取り組みが加速している。

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