論説・コラム

このエントリーをはてなブックマークに追加 文字サイズ 

回転窓/伝承と教訓  [2019年11月27日1面]

 ローマ教皇フランシスコが来日し長崎、広島の被爆地を回り、核兵器のない世界の実現を呼び掛けた▼教皇は「原爆による破壊が二度と繰り返されないよう、必要なあらゆる仲介を推し進めてください」と安倍晋三首相に求めたという。被爆国である日本に対し過去のつらい経験を伝承し、その教訓をもっと発信してほしいと言いたかったのかもしれない▼人の記憶は時の流れとともに風化してしまう。つらく悲しい経験をしたにもかかわらず、教訓が生かされないこともある。次世代の人々が同じ失敗を繰り返さないためにも、知り得た教訓を伝えていくことが今を生きるわれわれの責務だろう▼東日本大震災の被災地では「3・11伝承ロード」構想が進む。津波被害を受けた遺構などを「震災伝承施設」に登録。点在している伝承施設をネットワーク化し震災の教訓を学べる仕組みを作るという。国内外の人に津波の恐ろしさを伝える場にしてほしい▼教皇は東日本大震災の被災者にも会い、救いの声を掛けた。震災から8年以上が経過したが、まだ苦しみを抱える被災者は多い。被災者に寄り添うことも忘れてはならない。

コメント

  • ご意見 より:

    殺戮被害者に日本に「必要な仲介」もないものです。

  • かなぶん より:

    被害者側に努力を求めるのっていかがなものか。一般市民を大量虐殺しておいて全く反省のないアメリカに言え。

この記事へコメント

メールアドレスが公開されることはありません。