技術・商品

このエントリーをはてなブックマークに追加 文字サイズ 

IHIら3社/取り換え床版用継ぎ手開発/円滑に連結、交通規制時間を短縮  [2019年11月27日3面]

量産化に向けた開発が進む「バンロック」

 IHIとIHIインフラ建設(東京都江東区、徳山貴信社長)、高機能型産業用締結部材の開発などを手掛けるNejiLaw(東京都文京区、道脇裕社長)は、共同で高機能床版継ぎ手「VanLoc(バンロック)」を開発した。取り換え用の「プレキャスト(PCa)プレストレスト(PC)床版」に使う。取り付け位置が若干ずれていたとしてもスムーズな連結が可能。床版同士の隙間を数センチに抑えるため、重機がすぐに移動し、次の工程に取りかかることができる。交通規制時間の大幅な短縮につながる。
 施工の際は、床版の接続面に埋め込んだホルダーに上から緊結材(ダブルコッター)を差し込む。その後、ダブルコッターの中央部分をボルトで締めて完了する。
 新たに設置する床版をクレーン車でおおよその位置に置けば、ボルトで接合している間に自動で位置を補正する。補正可能な範囲は、橋軸方向にプラスマイナス15ミリで、橋軸直角方向と鉛直方向にプラスマイナス5ミリ。おおよその位置に置いた後、接合するまでの時間は数分だという。
 連結した床版の間には従来、約35センチの隙間が発生していた。コンクリートで埋めていたが、固まるまでかなりの時間がかかっていた。「バンロック」は隙間を約3センチまで狭めたため、すぐに重機が通行でき、次の作業に入ることができる。
 狭まった隙間にはモルタルを埋め込む。約3時間で固まるという。現場打ちのコンクリートがなくなり、コンクリートポンプ車など関連する車両や重機を現場に動員する必要もなくなる。工事に伴う交通規制開始から終了までの時間を従来のループ継ぎ手工法に比べ約20%短縮する。
 「バンロック」は製品としての開発は完了。IHIらは今後、同製品の量産化に向けた研究開発を加速する構えでいる。

この記事へコメント

メールアドレスが公開されることはありません。