論説・コラム

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回転窓/地域に根を張るために  [2019年11月29日1面]

 公共工事の発注政策一つをとっても、法律に基づき国が考えた制度や仕組みを全国に浸透させていくのは簡単ではない。新聞紙面で自治体に「通知」を送ったと大きく報じるケースも多いが、地域ごとにその内容をどう捉えるのか受け止め方もさまざまだろう▼代表例に「予定価額」がある。国は過度な安値で受注するダンピングを誘発しかねないと、事後公表の実施を呼び掛けている。だが実態をみれば依然多くの自治体が事前公表を採用しているのは周知の事実だろう▼事前公表は予定価格を不当に探ろうとする動きから職員を守る発注側の組織としての対応策でもある。制度、仕組みの一つ一つには相応の意味がある▼公共発注などの場合、通知文書以上に近隣自治体の動向も大きな関心事となろう。他に先んじて新しい制度、仕組みを導入するには覚悟が必要だし、地元業界の反応や声も気になるところだ▼年明けから地方の支社勤務を命じられた。東京で活動しそこから発するニュースにこそ価値があると思ってきたことを否定するつもりはないが、地域に根を張り実情を知ることも大切なことだと、今は思っている。

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