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国交省、厚労省/建設資材の物流体制改善で指針骨子案/ドライバーの長時間労働是正へ  [2019年12月2日2面]

 国土交通、厚生労働両省は建設資材の物流体制を改善するための指針をまとめる。資材運搬を担うトラックドライバーの長時間労働の是正や生産性向上につながる取り組みを盛り込む。両省は11月29日に東京都内で開いた「建設資材物流における生産性向上及びトラックドライバーの労働時間改善に関する懇談会」で指針の骨子案を提示した。年度内に策定する予定だ。
 懇談会の冒頭、国交省自動車局の伊地知英己貨物課長は「運送事業者、工事現場の双方で深刻な人材不足が続いている。どちらかが折れるのではなく、双方が助け合う形で物流を確保する解決策を見つけることが必要だ」と述べた。
 建設資材の物流を巡っては、天候や設計変更などで計画通りに搬入ができなくなると、限られたスペースにトラックが集中し「荷待ち時間」が過大になる。指針「取引環境と長時間労働の改善に向けたガイドライン(建設資材編)」の骨子案によると、特にドライバーの荷待ち時間が長い資材の品種に特化して、課題の洗い出しや原因分析を行う。課題を類型化した上で、課題解決の方向性や各関係者が取り組むメニューを示す。
 荷待ち時間削減に向けた解決策として、スマートフォンのアプリなどを活用した情報共有や車両の動態管理などによる搬出入の円滑化などを記載する方針だ。
 課題を詳しく洗い出すため、トラック協会の会員約5・5万事業者を対象に、荷待ち時間の実態調査(調査期間12月~2020年1月)を行う。待機時間を削減した優良事例も集め、指針の参考資料とする。ドライバーが車両から資材の荷下ろしなど付帯作業を行うケースも散見されるため、運送事業者、荷主事業者それぞれに付帯作業の実態調査も今月行う。いずれの調査も同2~3月に結果をまとめる。

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