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三井住友建設/解体部材を再利用できるRC造建築工法開発/解体時の騒音も低減  [2019年12月2日3面]

スクライム-サット・サーブ工法のイメージ

 三井住友建設は、RC造建築物の解体で発生した部材が再利用できる「スクライム-サット・サーブ工法」を開発したと11月29日に発表した。プレキャストコンクリート(PCa)部材をプレストレストコンクリート(PC)鋼材で接合。解体時にPC鋼材を外すことで部材を極力傷つけずに再利用できる。解体時に重機を使わないため、騒音や振動を低減できるメリットもある。
 同工法は2017年に三井住友建設と、鉄鋼関連製品の販売・製造・施工などのサトコウ(新潟県上越市、佐藤憲二社長)が共同開発した高層・超高層RC造建築物の急速施工技術「スクライム-サット工法」をベースとしている。PCa部材を使うことで、躯体構築と内外装仕上げまでを1フロア最短4日間で施工できる。
 スクライム-サット工法が柱・梁部分の接合にモルタル注入を採用しているのに対し、スクライム-サット・サーブ工法はPC鋼材を使う。施工時の作業スピードがアップし、解体時にはPC鋼材の圧着力を開放するだけで基礎構造を除いた躯体と内装ユニットを部材ごとに分別できる。
 老朽化などで躯体の一部だけ解体し、リフォームすることも可能。解体した部材は再利用が可能で、環境配慮の側面でもメリットがある。
 RC造建築物は高耐久性、高耐火性などの特長がある一方、建物のライフサイクルが長いことから部材の再利用が進んでいなかった。三井住友建設はPCa部材の製造時に発生する二酸化炭素(CO2)削減の取り組みと並行して環境配慮建築物の実現を目的に同工法の開発に着手。各種構造実験を実施して構造性能を確認した。
 解体しやすいという利点を生かし、博覧会やスポーツ大会などの大規模イベント施設、仮設宿泊施設や災害発生時の災害仮設住宅などを対象に、同工法の採用を提案していく。

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