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大成建設ら/自動運転クローラダンプを開発/人や障害物検知し自動停止、5Gにも対応  [2019年12月3日3面]

人を検知して自動停止する

 大成建設と建設機械の製造販売を行う諸岡(茨城県龍ケ崎市、諸岡正美代表取締役最高経営責任者〈CEO〉)は諸岡製クローラダンプをベースマシンに、人を検知するシステムを搭載した自動運転クローラダンプを共同開発した。運搬作業や安全性に関わるさまざまな情報を第5世代通信規格(5G)で送受信できる。安全性の確保と運搬作業の自動化に関する検証試験を行い、このほど実用化にめどをつけた。
 開発した自動運転クローラダンプ「T-iROBO Crawler Carrier(ティー・アイ・ロボ・クローラ・キャリー)」は、土砂を指定ルートで運搬し、指定場所で排土した後、再度積み込み場所へ戻る一連の運搬作業を全て自動で行う建設機械。人や障害物を検知して自動停止する機能のほか、走行ルートを座標入力で指定できる機能などを搭載している。
 人工知能(AI)を使った画像処理技術を活用し、人を検知するとその距離に応じて、自動で「減速(標準設定値6メートル)」または「緊急停止(標準設定値3メートル)」で停止する。搭載カメラの画像から人体の姿が見えなくなると、5秒後に自動運転を再開する。
 走行路内の障害物も検知し、走行可能な広さがある場合は自動で迂回(うかい)走行、回避できない場合は自動停止する。障害物が除去されるまで停止状態を継続する。
 走行ルートは、出発点・到着点などの走行路の座標入力や、一度有人走行させたルートを記憶させるティーチングにより指定することが可能。5Gにも対応しており、検証試験では可搬型5G設備を使った自動運転を行い、5G通信システムを適用できることを確認した。両社は今後、実現場で同技術の検証を継続し、自動化技術の確立を目指す。

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