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西松建設、金沢大学/ヒ素含有ずりの浄化技術開発/ずりの現場内有効利用可能に  [2019年12月4日3面]

 西松建設と金沢大学は3日、ヒ素を含有する掘削ずりの浄化技術を共同開発したと発表した。現場に設置したピットにずりを入れ、洗浄液に浸すことでヒ素を取り除く。自然由来の重金属などを対象とし、6時間程度で浄化が可能。無害化によってこれまで搬出処分していたずりが現場で有効利用できるようになる。
 洗浄液に生分解性のキレート剤を使った洗浄処理でヒ素を抽出除去する。両者が2015年に共同開発したキレート剤による湿式洗浄(キレート洗浄)をベースとしており、ヒ素や鉛などの重金属の溶出量が基準を超える掘削ずりを対象とする。
 浄化方法は現場に設置したピットにずりを入れ、ピット内で複数の洗浄液に浸して重金属などを抽出。溶出量を基準以下に低減してずりの有効利用を図る。主要設備はピット、薬液貯留槽、水中ポンプ、排水処理装置などで特殊な機械設備を必要とせず、容易に浄化できる。むらなく浄化処理できる点が特長。洗浄時間は6時間程度で、比較的容易に現場の施工サイクルに組み込むことができる。
 建設工事では、自然由来の重金属などを含む土壌や岩石が出てくるケースが多くなっている。現状は掘削除去したり、場外に搬出したりして処分する方法が主流だが、現場の条件によっては搬出先の確保が困難なケースもある。ずりを無害化する技術の確立が求められていた。 

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