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鹿島/アンダーパス向けに短工期の非開削工法を開発/PCaとパイプルーフ融合  [2019年12月4日3面]

施工イメージ

 鹿島は、都市部のアンダーパス工事を効率化する新たな非開削工法を開発した。大断面トンネルの構造物をフルプレキャスト(PCa)化する工法と、パイプ(鋼管)を等間隔に打設して壁を構築するパイプルーフ工法を組み合わせたもの。従来の非開削工法に比べて工期を大幅に短縮でき、コスト低減にもつながるとしている。今後、実工事に適用し有用性を確認する。立体交差化事業での活用などを見据えている。
 開発した「スーパーリングK-UP(カジマ アンダー パス)工法」では、まずは立坑内から円形にパイプルーフを打設し、パイプルーフの内側を掘削しながらパイプ間にモルタルを打設して、周辺土圧を支える鋼・モルタル合成構造を形成していく。保持された円形空間に、工場製作したセグメント「スーパーリング」を地上で地組みしてから、地下につり下ろす。順次トンネル内へスライド前進させて、本設構造物となるトンネルを構築する。その後、スーパーリングとパイプルーフの隙間に流動化処理土を充てんして固定させる流れとなる。
 耐震性、止水性に優れた地下躯体が構築でき、コンパクトな立坑・ヤードでの施工が可能なことや、現場での鉄筋・型枠組み立てや、コンクリート打設、防水などの作業が不要となる点が特徴。地下での組み立て作業がほとんど無く、地上の地組み作業と地下の掘削作業を並行させることが可能となり、大幅に生産性が向上するという。矩形パイプルーフと場所打ちコンクリート工法を合わせた従来工法に比べて、約40%の工期短縮が可能で、10~15%程度のコスト縮減も期待できるとしている。

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