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不動テトラ/地盤改良の事業領域拡大/建築・都市分野で新規開拓へ  [2019年12月5日1面]

奥田社長

 不動テトラは、長期的に収益規模を増やしていく狙いから、地盤関係分野を対象に事業領域の拡大を目指す。建築や都市分野などこれまで十分に手掛けてこなかった領域を開拓する方向で、建築物の建て替え時の既存杭対応や、一戸建て住宅向けの地盤改良、都市空間に存在している空洞の充填などを想定している。港湾や河川・道路、空港といった既存市場でシェアを拡大しつつ、地盤改良技術の活用範囲を広げることで、受注対象とする市場の拡大につなげていく。
 奥田眞也社長が日刊建設工業新聞社の取材に応じ、今後の方針を明らかにした。同社が現在対象としている地盤改良市場は、陸上と海上を合わせて800億~1000億円規模(2018年度)で、このうち40%程度を受注しているという。だが、建築物の建て替えで既存杭を抜いた際にできた空洞を埋め戻すニーズや、下水道管などの下に生じている空洞への対応など都市分野でも地盤改良技術が有効と見ており、実験などを進めている。
 同社は、流動化した砂をポンプ圧送し超小型施工機で締め固める「SAVE-SP工法(砂圧入式静的締固め工法)」などを実用化し、河川での地盤改良などに導入している。狭い場所や既設構造物の直下にも適用できる点が特徴で、こうした技術を生かしていく方向だ。
 奥田社長は「地盤改良の市場はまだまだある。2021年度からの次期中期経営計画期間に伸ばしていきたい」との見解を示す。
 同社は、砂杭系地盤改良工法のサンドコンパクションパイルなど60工法の地盤改良技術を保有しており、地盤事業を主要3事業の一つに位置付けている。施工状況の「見える化」を図る地盤改良施工管理システム「VisiosR-3D(ビジオス・スリーディー)」などの活用といった建設現場の生産性向上策i-Constructionの推進や、地盤改良船の大規模リニューアルなどの体制強化も進めている。

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