論説・コラム

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回転窓/正念場のCCUS  [2020年1月8日1面]

 「正念場」。歌舞伎などで主人公がその役の性根や役柄を発揮する重要な場面の意だ。取材でも経営トップが「今年が正念場だ」などとよく口にする▼似た言葉には「ヤマ場」や「踏ん張りどころ」などがある。ただ、ここ一番という時にはこの言葉がぴったりとくる▼6日に開かれた建設業関係11団体主催の賀詞交換会。日本建設業連合会の山内隆司会長は年頭のあいさつで、いの一番に建設キャリアアップシステム(CCUS)の普及を挙げた。昨年国土交通省が選定したCCUSモデル工事が「公共工事での義務化の第一歩だ」とし、CCUSの登録を強く促した。まさに「ここが正念場」という思いか▼昨年4月から本運用に入ったCCUS。当初の登録目標を下回り、昨年12月末時点で技能者登録は16万7397人、事業者登録は3万0704社にとどまる。この一年が登録加入を飛躍的に伸ばす上で重要になることは間違いない▼担い手確保は建設業にとって喫緊の課題。CCUSは課題解決で最大の武器になり得る。個々の企業や技能者の損得を超え、業界全体が変わるチャンスなのだと理解する必要があるのではないか。

コメント

  • 還暦建築士 より:

    昔は最終受け皿として建築土木業界があった。体ひとつでやっていける業界であったからだ。給与になりそれも他と比べ高くはない。若い人達の話を聞いてみると低賃金でありながら先人の理不尽がまかり通る職人仕事というイメージだ。親父にも殴られず、友人と喧嘩もせず、母親にも本気で叱られた事のない世代にどうアプローチするのか。果たして国先導のCCUSがどのように機能するのか。今後が楽しみである。

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