論説・コラム

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回転窓/融和への外交努力を  [2020年1月10日1面]

 ホッと胸をなで下ろした方が多かっただろう。世界を駆け抜けたイランによる報復攻撃後のニュースだ▼イラクにある駐留米軍基地に弾道ミサイルが発射され情勢が緊迫したが、米側に人的被害はなかったという。トランプ大統領は新たな経済制裁を科す方針は示したものの、「軍事力を行使したくはない」と表明。軍事衝突ではなく対話路線での幕引きを図った▼戦争への突入という最悪の事態は避けられそうだが、米イラン両国が緊張関係にあることに変わりはない。本当の融和につながるのか引き続き注視する必要があろう▼海外建設協会(海建協)によると、イランやイラクに進出している会員企業はない。だが中東全域で見ると工事を手掛けている企業は多い。日本は原油輸入の8割以上を中東地域に依存している。情勢の不安定化は国内経済に大きな影響を与えるだけに日本の外交努力に期待したい▼第1次世界大戦の記憶がさめやらぬ100年前のきょう、国際連盟が発足した。世界平和や国際協力の促進が目的だったが第2次大戦の開戦は防げなかった。苦い教訓をどう生かすか-。対話の力が改めて問われている。

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