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熊谷組ら/床版の急速取り換え工法を改良へ/さらなる軽量化・工期短縮めざす  [2020年1月10日3面]

コッター床版工法のイメージ

 熊谷組らは、プレキャスト・プレストレストコンクリート(PCaPC)床版などを活用し、橋梁床版取り換えを急速施工できる「コッター床版工法」を改良する。東日本高速道路会社から受注した高速道路リニューアル工事で同工法の適用が決まっており、各工程で部材の軽量化や作業の効率化に取り組む。道路高欄も含めたPCa化を目指しており、これまでの約3分の2程度の工期に短縮できるとみている。
 コッター床版工法は同社とガイアート、オリエンタル白石、ジオスター(東京都文京区、端山真吾社長)の4社が共同開発し、共同事業契約を結んでいる。PCaPC床版や、くさび状の金物などで接合する「コッター式継ぎ手」で構成。目地材を充填することで、十分な接合強度を確保することができる。床版幅の99%をPCa化しており、床版設置時間や作業人員が従来工法の約半分で済むことや、鉄筋工や型枠工といった熟練工が不要である点などがメリットとなっている。福島県広野町から受注して2019年8月に完成させた小規模橋梁に初適用した。
 今後は、東日本高速会社発注の「東北自動車道十和田管内高速道路リニューアル工事」で、長さ約300メートルの橋梁など複数箇所で同工法の適用が決まっている。最初の橋は従来と同じやり方で施工し、その後は改良した工法を順次適用する計画。改良前後の工法による効率化の効果なども比較・検証する。
 部材関係では、現状の半分程度の小型化・軽量化を目標としている。工期短縮の新たな取り組みでは、まず高欄部をPCa化し、床版と高欄部を一体で工場製作することで、さらに作業の効率化を図る。曲線部への対応や、施工性の改善などにも取り組む。
 東北自動車道十和田管内高速道路リニューアル工事は、熊谷組・ショーボンド建設JVが施工を担当。熊谷組が床版取り換えを、ショーボンド建設がトンネル補修工をそれぞれ行う。工事場所は岩手県八幡平市~青森県平川市。工期は2022年3月22日。

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