技術・商品

このエントリーをはてなブックマークに追加 文字サイズ 

日本工営/再生れんが骨材の開発・普及活動加速/バングラの骨材不足解消に貢献  [2020年1月22日3面]

 日本工営が海外プロジェクトを中心に環境配慮の取り組みを加速する。相次ぐ都市開発プロジェクトの実施によって骨材が不足しているバングラデシュで、現地の大学と連携し建設現場から出る破砕れんがを使った「再生れんが骨材」の開発を目指す。2020年度以降、同国のプロジェクトに適用し廃材の有効利用につなげる。開発した再生骨材の導入を推し進め、建設コストの低減と工期短縮に貢献する。
 同国の骨材不足解消に向け、日本工営は通常の骨材に代わる新たな骨材の開発を模索。18年度から中央研究所(茨城県つくば市)で、採取したれんがの吸水率試験や圧縮強度試験を実施していた。19年7月以降バングラデシュ工科大学と連携を深め、骨材の開発を推し進めている。
 日本工営によると、従来の骨材よりも再生れんが骨材の強度は低いという。このため、旅客機が発着する滑走路の路肩部分や歩道など比較的に荷重がかからない施工現場に導入する考え。安価で現地でも簡単に調達できる再生れんが骨材を積極展開し、建設コストの縮減と工期短縮に貢献する。主に国際協力機構(JICA)の資金を活用する政府開発援助(ODA)案件を対象に導入する方針だ。
 バングラデシュは、土砂が堆積してできた「沖積平野」が国土の9割を占める。このため、骨材に適した砕石の採取地が少なく、骨材不足が課題となっていた。その半面、コンクリート構造物の老朽化や低層から高層ビルに建て替える大規模開発が旺盛だ。建設廃材が増加の一途をたどる中、建設廃材に含まれる破砕れんがの利用ニーズは今後も増加するとみられる。

この記事へコメント

メールアドレスが公開されることはありません。