論説・コラム

このエントリーをはてなブックマークに追加 文字サイズ 

回転窓/除雪作業の天候デリバティブ  [2020年1月22日1面]

 前日に続き雪の話。先日東北地方のある建設会社の社長が「今シーズンは雪が少なく、除雪作業がなくて食べていけない」と嘆いていた▼社長に聞くと、除雪機械を買ったが待機費用だけでは機械の購入費どころか、社員の給与も払えないという。大雪になれば除雪作業が大変になるが、降らなければ収入が減り、経営に直撃する。雪国の建設会社が抱える共通の悩みだ▼東京海上日動火災保険は冬季の除雪事業者向けの「天候デリバティブ」商品を提供している。除雪事業者が多数の作業員を待機させたものの、実際には小雪で除雪作業をしなかった場合の作業員の待機費用の一部を穴埋めする仕組み▼損害額を払うのではなく、事前に設定した除雪作業日数よりも実際の作業日数が少なければ決済金が支払われる。損害調査が不要で、一般的な商品に比べ短期間で支払いがされるのが特徴だ▼雪国にとって除雪作業は重要なインフラ整備。本来道路管理者が積算を見直し、除雪事業者の待機費用などを増額するのが筋だろう。ただそれが期待できないのであれば、自衛策としてこうした保険商品への加入も一考されてみてはどうか。

このジャンルの最新記事

コメント

  • 批判者 より:

    雪がないと嘆く業界は多数ある。ワインブドウも雪がないと雪の布団で土が暖まらず凍土となり根が凍ってしまうそうだ。雪国には雪国の暮らし方があるがそれをあてにして稼ごうとするのはもう止めたほうがいいのではないかと思う。昨今の気候変動は著しくその対応に各自治体追いついていない。道路管理者が見こしての増額をーとは税金をそこに投入すべきということか。ただでさえ降れば降るだけ儲かるといわれている除雪請負に批難の目が注がれるだけだと思うが。

この記事へコメント

メールアドレスが公開されることはありません。