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大成建設ら/生コンデータとCIMを連携/ダム施工の品質情報蓄積  [2020年1月22日3面]

生コン打ち込み作業

 大成建設らのコンソーシアムは、ダム工事で用いる生コンクリートのデータとCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)を連携させ、生コン車ごとの供給箇所や品質情報を蓄積するシステムの実用化にめどをつけた。コンクリート打設作業に従事する作業員にICタグリーダーを装着し、打ち込み位置情報を自動的に把握する手法を確立。生コン車ごとの単位水量やスランプの連続測定手法も構築した。生コン打設の進行状況や品質管理データなどをリアルタイムに「見える化」する。
 同社による品質管理システム「T-CIM/Concrete」をベースにしており、同社を代表とする技術コンソーシアムで開発作業を進めている。国土交通省近畿地方整備局発注の「天ケ瀬ダム再開発流入部本体他建設工事(3期工事)」(京都府宇治市)に試行適用している。21日に現場見学会を開き取り組み概要を明らかにした。
 同工事では、放流能力増強を担うトンネル式放流設備(流入部)のトンネル掘削やコンクリートによる覆工・頂版工などを行う。工期は2022年2月28日。
 同システムには、各生コン車から搬入された生コンが構造物のどこに打設されたのかを自動的に特定する機能を搭載。生コン圧送車の配管にラジオアイソトープ(RI)測定器を取り付けて、単位水量を連続測定する方法も検証している。シュートから流れる生コンの流下速度とスランプとの相関関係や人工知能(AI)による分析を基に、推定スランプ値を連続的に測定する手法も構築した。各データは、タブレット端末でリアルタイムに確認できる。
 大成建設の大友健土木本部土木技術部専任部長(技術担当)は「新技術を適用する現場の管理基準の考え方や基準類の整備について議論を重ねたい」と語った。
 国交省が建設現場の生産性向上策i-Constructionの一環として進める「建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関するプロジェクト」に選定されている。内閣府の「官民研究開発投資拡大プログラム」(PRISM)推進費を活用している。
 同社以外のコンソーシアム構成員は次の通り。
 ▽成和コンサルタント(東京都新宿区)▽前川宏一横浜国立大学教授▽ソイルアンドロックエンジニアリング(大阪府豊中市)▽パナソニックアドバンストテクノロジー(大阪府門真市)▽エム・エス・ティー(東京都新宿区)▽応用技術(大阪市北区)。

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