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東日本高速道路会社/さいたま市に総合技術センター、3月2日に開設  [2020年1月24日4面]

総合技術センターの完成イメージ

 東日本高速道路会社は体験・体感型の研修用施設として、「総合技術センター」をさいたま市岩槻区に整備する。メンテナンス対応が本格化することで、技術者の育成、研究・技術開発などの拠点として運用する。構造物が劣化するメカニズムや技術基準の変遷を巡る知識の習得、雪氷技術の研究、非破壊検査技術の性能チェックなどに使う。災害対応にも役立てる。
 3月2日の開設を予定している。東北自動車道の岩槻ICの敷地内に整備する。S造4階建て延べ約6300平方メートルの新社屋とS造平屋約1000平方メートルの開発・実習棟で構成。料金収受の研修設備も備える。設計はネクスコ東日本エンジニアリング(東京都荒川区、横山正則社長)、施工は大日本土木が担当している。
 技術者の育成や研究・技術開発に加えて、災害や緊急事象に対応するエキスパートの支援、安全教育・啓発の拠点として運用する。管内の高速道路の供用延長が約4000キロとなり、メンテナンス関連の工事、業務が増えている中で、新線建設を含めて現場で研修したり、技術の研さんに努めたりする機会が減りつつあるという。そこで体験、体感を交えた研修拠点を設置し、高速道路や地域の安全・安心の確保に一段と貢献することにした。
 センターでは劣化した橋梁の床板や、損傷した舗装など実物の供試体を利用した研修を行う。VR(仮想現実)技術や、3D映像を用いた研修設備、腐食の促進や低温恒湿状態の試験機といった雪氷技術の研究設備を導入する。料金関係を含めて年間約1600人の利用を見込んでいる。将来は自治体など外部に利用してもらうことを視野に入れている。
 22日に東京・霞が関の本社で会見した東日本高速会社の小畠徹社長は「本格的なメンテナンス時代になる。技術者の育成、先端技術の研究開発が課題で、実効性のある施設にしたい」と運用に意欲を見せた。

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