BIMのその先を目指して

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BIMのその先を目指して・122/樋口一希/BIMを巡る官の動き  [2020年1月30日]

九州整備局が開いた「営繕発注者向けBIM研修」

 国土交通省をはじめとする官のBIMを巡る動きを継続して追跡しているが、年明け早々からも注目すべき情報が公開された。

 □建築BIM環境整備部会が5パターンのワークフローに沿ってガイドライン(素案)再整理□

 国交省が2019年6月に設置した「建築BIM推進会議」の下に設けられた建築BIM環境整備部会は1月17日に第3回の会合を開き、昨年12月16日開催の第2回部会での意見などを踏まえ、ガイドライン(素案)の修正内容をホームページで公表した。
 そこではBIMを用いて建築生産・維持管理システムを一貫活用するために5パターンのワークフローがまとめられており、それら5パターンに沿ってガイドライン(素案)が再整理された。
 ▽パターン1=設計と施工がBIMを活用し、つながる。
 ▽パターン2=設計・施工・維持管理がBIMを活用し、つながる。さらに事業の企画段階で、建築主が事業コンサルティング業者と契約する。
 ▽パターン3=設計・施工・維持管理がBIMを活用し、つながる+施工の技術検討をフロントローディングする(優先交渉権なしの技術コンサルティング)。さらに事業の企画段階で、建築主が事業コンサルティング業者と契約する。
 ▽パターン4=設計・施工・維持管理がBIMを活用し、つながる+施工の技術検討に加え、施工図の作成等をフロントローディングする(優先交渉権ありの技術コンサルティング)。設計契約と同時に契約(例:設計施工一貫方式)。さらに事業の企画段階で、建築主が事業コンサルティング業者と契約する。
 ▽パターン5=設計・施工・維持管理がBIMを活用し、つながる+施工の技術検討に加え、施工図の作成等をフロントローディングする(優先交渉権ありの技術コンサルティング)。実施設計段階から契約(例:設計途中契約方式)。さらに事業の企画段階で、建築主が事業コンサルティング業者と契約する。
 ※http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/kenchikuBIMsuishinkaigi.html

 □国交省の営繕としては初めて国と地方公共団体の職員を対象に「営繕発注者向けBIM研修」□

 九州地方整備局は「国・地方公共団体で働く営繕の発注者もBIMを学び、『伝える』力を磨きます」として、現在施工中の鹿児島第3地方合同庁舎に関してBIMで作成した動画を用いて地域の関係者に説明を行い、地域貢献について深い理解を受けたとしている。
 関連して、今後は発注者自身がBIMモデルを直接操作する方法を習得し、「伝える」力を磨いていくことが重要との観点から、国交省の営繕としては全国で初めて、国と地方公共団体で働く職員を対象に、発注者として必要とされるプレゼンテーション手法、所要データの取り出しなどの操作を習得することを目的に「営繕発注者向けBIM研修」を1月22~24日の3日間にわたり開催した。
 《1日目》「BIMモデルのチェック」=▽Solibri Officeの基本操作を習得する▽干渉チェック▽IFCモデルが各種ルールに則しているか確認する▽BIMソフトへフィードバックする。
 《2日目》「ARCHICAD基本操作」=▽壁・柱・梁ツール等、基本ツールを操作し、簡易なBIMモデルを作成する▽BIMモデルから一般図や建具表等を作成する。
 《3日目》「BIMモデルの活用」=▽詳細BIMモデルのサンプルを利用して、実施図面を作成したり、印刷、所要データを取り出すなどの操作をする▽パースや動画等のプレゼン資料を作成する。
 〈アーキネットジャパン事務局〉(毎週木曜日掲載)

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