工事・計画

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東京都/環七地下調節池・石神井川区間整備(中野区)/シールド発進立坑を公開  [2020年2月6日4面]

上から見たシールドマシン。黒い部分は折れ曲がるようになっている

シールドマシンの内部

掘削した土砂を処理する防音ハウス。日光を取り入れる工夫をした

 東京都は5日、首都圏の豪雨対策として整備している「環状七号線地下広域調節池(石神井川区間)」のトンネル掘削に向けたシールドマシンの発進立坑を報道陣に公開した。3月末までに発進する予定。16日には小池百合子知事などが出席し発進式典を開く。
 発進立坑の場所は中野区の妙生寺川取水施設内。都道の環七通りと目白通りの地下40メートルに内径12・5メートルのトンネルをシールド工法で構築し、既存の神田川・環状七号線地下調節池(延長約4・5キロ)と白子川地下調節池(約3・2キロ)を連結する。トンネル延長は約5・4キロ。想定貯留量68万1000立方メートル。事業費は約857億円で、2025年度の事業完了を予定している。施工は大成建設・鹿島・大林組・京急建設JVが担当している。
 同日公開されたシールドマシンは外径13・4メートル、長さ12・9メートル、重さ約2500トン。発進立坑の鉄筋コンクリート壁(厚さ2・9メートル)を直接切削して発進するため、多数のビットを配置した。耐久性の高い特殊なビットを採用しており、掘削完了まで交換は不要。シールドマシンの中央部分はわずかに折れ曲がるようになっており、カーブしている掘削区間もスムーズに掘り進めることができるという。
 掘削距離は1日当たり10メートル弱を想定。掘削した土砂は、泥水と混ぜて地上部分に送り出す。地上部に送られた土砂は泥水と分離させ、一時的に保管した後にダンプカーで運び出す。ダンプカーの台数は1日当たり約300台にも及ぶという。作業は昼夜を通じて行われるため、作業は防音ハウス内で行い、騒音を抑える。ハウスの天井や壁は透明になっており、日光を取り入れられるよう工夫されている。
 都の第三建設事務所の土方隆工事第二課長は「大雨による災害はいつ起きるか分からない。治水事業を着実に進めていきたい」と意気込みを語った。

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