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三井住友建設/鉄筋組立自動化システムを実用化/鉄道軌道スラブ製作に導入  [2020年2月7日3面]

三田川PC工場に導入したロボタラス。アームで鉄筋をつかんだり、結束したりしながら組み立てていく

 三井住友建設は、同社が開発した鉄筋組み立て自動化システム「ロボタラス」を実用化し、鉄道の軌道スラブ製作に導入した。鉄筋工の不足に対応して開発した技術で、ロボットがロボットアームを動かして鉄筋を組み立てる。鉄筋スラブの製作にかかる作業人員を削減でき、作業員1人当たりの生産性が50%向上するという。
 今後は同社プレキャスト(PCa)工場の製造ラインへの導入を目指す。高速道路の大規模更新事業や超高層マンションなどの主要構造体などに使うPCa部材製造に活用するなど、適用の幅を広げていく。
 ロボタラスを初採用したのは「九州新幹線(西九州)、武雄・大村間軌道スラブ製作運搬」(発注=鉄道建設・運輸施設整備支援機構)。鉄道レールの下に設置する軌道スラブ約2万枚を製作する工事で、うち約100枚をロボタラスで製作する。
 ロボタラスは佐賀県吉野ケ里町にある同社の三田川PC工場に導入した。同工場では作業員20人が鉄筋組み立てを手作業で行っている。形状が同じ軌道スラブの鉄筋組み立ては単純作業を繰り返すため、ロボタラスを導入することで担い手不足の解消と作業負担の軽減を目指す。
 ロボタラスは鉄筋供給機にあらかじめセットされた鉄筋をロボットアームがつかみ、所定の位置に配筋した後、鉄筋結束機で結束するという一連の作業を繰り返すことで鉄筋による軌道スラブを製作する技術。組み立てのうち簡単な作業をロボットが行い、組み立てたスラブの点検などの補助的な作業や複雑な作業は人の手で行う。これにより1枚当たり2時間程度で組み立てが完了する。

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