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安藤ハザマ/PCa耐震壁工法を開発/部材接合の手間を省略、工程1~2日短縮  [2020年2月10日3面]

差し筋形式

U字筋形式

 安藤ハザマは耐震壁構造のプレキャスト(PCa)化技術を開発した。PCa部材の内部に設けたシース管などを使って部材同士を接合することで、従来のPCa工法よりも接合の手間を省略し、部材の設置にかかる工程を1サイクル当たり1~2日程度短縮できるという。板状平面の中高層集合住宅を対象に同工法を展開していく。
 開発した「AHPCa-Wall工法」は「差し筋形式」と「U字筋形式」の2種類。差し筋形式は付帯柱とPCa壁板の接合部を対象とした部材で、いずれも両部材の内部にシース管を設けている。付帯柱と壁板の建て方後にシース管に鉄筋(水平接合筋)を挿入。鉛直接合部とシース管内にモルタルを充てんすることで二つの部材を接合・一体化させる。
 目地幅が小さく、簡易な目地止めを設けてモルタルを充てんするだけで接合部の施工が完了する。PCa部材の設置に横から水平接合筋を差すため、PCa部材から鉄筋が突出せず部材の製造、運搬時に取り回ししやすくなるというメリットもある。
 U字筋形式は接合面側にU字形状の接合筋を突出させる形で付帯柱と壁板PCa部材を製作する。鉛直接合部にはコンクリートかモルタルを充てんして一体化させる。U字形状の接合筋を重ね合わせる形式のため、配筋、溶接、継ぎ手の作業が不要になり目地止めや簡易な型枠を設けるだけで施工できる。
 従来のPCa耐震壁は壁板と付帯柱や、壁板相互の接合部でPCa部材から突出する互いの鉄筋を溶接や継ぎ手で接合するのが一般的。そのため接合部の幅が広くなり、現場での配筋、溶接、型枠取付・脱型、コンクリート打設などの複数の作業が必要となっていた。

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