BIMのその先を目指して

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BIMのその先を目指して・124/樋口一希/構造システムの一貫構造計算ソフト  [2020年2月13日]

操作画面の一例

 老舗の建築系システムハウスとして知られる構造システムは、入力インターフェースと計算機能を向上した新しい一貫構造計算ソフト「構造モデラー+NBUS7」を2月3日付で発売した。

 □構造モデルを生成する「構造モデラー」と後継システムとしての「NBUS7」とを一体化□

 「構造モデラー+NBUS7」は、構造躯体入力プラットフォーム「構造モデラー」と一貫構造計算システム「NBUS7」を一体化した統合設計環境を構築するソフトウエアである。
 「構造モデラー」は、XY方向に設けたグリッドでの従来の入力方式のほか、グリッドの制限を全く受けない自由な軸を利用した入力も可能にしている。入力した躯体形状から解析用の構造モデルをインテリジェントに生成できる機能を実装することで、図面作成、BIMモデルとして利用可能な躯体形状と解析モデル形状が異なるなどの問題を解決する。
 「NBUS7」はRC造、S造およびCFT造建物について許容応力度等計算・保有水平耐力計算を行い、確認申請に必要な計算書や種々の提案書・検討書などの作成を可能にする。基礎構造計算、動的解析、木造構造計算などさまざまな計算システムと連動する統合設計プラットフォームとして「BUS-6」を超える機能拡張を予定している。

 □通り芯上に部材を置くだけで建物形状を構築する直感的な操作が可能な「構造モデラー」□

 「構造モデラー」は、構造設計に必須な建物形状をわかりやすく入力でき、作業に合わせて自由にレイアウトすることができる多彩なウィンドウを備えている。平面、立面上の通り芯上に部材を置くだけで建物形状を構築するなど操作が容易で、配置した部材から編集や属性設定が行えるため、直感的な操作が可能だ。
 3次元モデル表示では、意匠の3次元モデルと構造の3次元モデルを切り替えて表示でき、3次元モデルまたは作業ウィンドウ上で選択した部材は相互のウィンドウでハイライト表示する。
 任意通り芯の作成や雑壁の入力に活用できる補助線、基準グリッドの通り芯をスナップして結ぶ任意通り芯、図面上の通り芯・補助線・線分を指定して座標・距離・面積・角度を測る測定などの機能によって複雑な形状入力も可能となっており、小梁同士が直交しない場合やL・凹・凸形などの特殊な床構造も扱える。

 □2次元CAD図面の下図としての取り込みやBIMソフトのST-Bridgeによるデータ連携を実現□

 通り芯や部材を項目ごとにあらかじめレイヤ分けするなどしたCAD図面を下図として取り込むことが可能で、雑壁や開口入力時のガイドとして使用できるほか、レイヤを指定して通り芯や部材寸法、部材配置を自動的に読み込んでデータ生成することができる。加えてCAD図面で柱、梁、壁の部材心から通り芯までの寄りの入力がある場合は、寄り寸法として自動的に認識する。伏図、フレーム図に表示したCAD図面の線分にスナップする機能を利用して、任意通り芯や雑壁、壁開口を入力することも可能だ。
 BIMソフトとの連携については「BUS-6」と同様に、ダイレクト連携またはBIM標準フォーマットのST-Bridgeによる連携を計画している。
 「RC/S/CFT造建物」を対象とした機能を絞ったバージョンからの市場提供となり、キャンペーン期間中(2月3日~7月31日)に導入したユーザーには追加リリース予定の「SRC造」を加えたバージョンへの無償バージョンアップ対応となる。
 ◇新規購入価格=定価150万円(モニター価格120万円)、年会費・購入時12万円(2本目6万円)
 ◇BUS-6会員移行価格=定価50万円(モニター価格30万円)、年会費・次回会員更新時12万円(2本目6万円)。
 〈アーキネットジャパン事務局〉(毎週木曜日掲載)

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