論説・コラム

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回転窓/人のため、社会のために  [2020年2月17日1面]

 建築家とは人のため、社会のためにプロフェッショナルなサービスを提供する職能だ-。1月31日に亡くなった建築家の大江匡氏(前プランテックアソシエイツ代表取締役会長兼社長)の言葉だ▼1985年にプランテック総合計画事務所を設立。設計監理の枠を超え川上や川下の分野に活動領域を広げた。クライアントのニーズに一つ一つ応える流れの中で業容を拡大。2005年には設計事務所では珍しい持ち株会社体制を敷いた▼設計した建築を「作品」でなく「プロジェクト」、「デザイン」でなく「ソリューション」と呼ぶと宣言。自らはできるだけスケッチなどをせず、社員みんなで考える組織作りに常日頃から心を砕いた▼環境が変化する中、10年先、20年先を見据え経営のかじを取るのは極めて難しい。毎年恒例になっていた年始のトップインタビューで、グループが発展していく道筋と展望を明確に語る姿が、とても印象に残っている▼創立当時から「プランテック」というブランドを作りたかった大江氏。創業者の遺志を継ぎどう会社を発展させていくのか-。後進に空から温かいまなざしを向けているはずだ。

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