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清水建設/北陸支店新社屋をZEB化へ/4月着工、地域最高水準の省エネ性能に  [2020年2月19日1面]

北陸支店新社屋の完成イメージ

 清水建設は18日、金沢市内にある北陸支店を建て替え、北陸地域で最高水準の省エネルギー性能を備えた新社屋にすると発表した。国内最大級の水素利用蓄電設備など最先端省エネ・創エネ技術を導入。ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)などの認証を取得する予定だ。街並みとの調和も図り、技術と意匠の両面から広くPRできるショールームと位置付ける。
 水素利用蓄電設備には産業技術総合研究所と開発した建物付帯型水素エネルギー利用システム「Hydro Q-BiC」を適用。通常時は太陽光発電設備による電力を直接利用し、休日などに特殊な合金を用いて水素を貯蔵・蓄電する。災害時にはバックアップ電源として3日間活用できる。今回が実用化第1号となる。
 地下水や地中熱を利用した空調熱源や、自然採光を取り入れる大開口サッシなども導入。二酸化炭素(CO2)排出量を、同規模の一般的な建築物に比べて年間370トン削減する。
 意匠面では、外観に耐震壁の機能を併せ持つ格子状のフレームを採用。割付が細かい出格子「木虫籠(きむすこ)」や角材を格子に組んで裏に板を張った「格天井」も、現代の技術で再現する。地元木材である能登ヒバと鉄骨梁を組み合わせて、梁の高さが1メートルという大断面の耐火木鋼梁も新たに開発して導入する。
 建設地は金沢市玉川町。RC一部S造地下1階地上3階建て延べ約4100平方メートルの規模で、4月の着工、2021年4月の供用開始を目指す。実現すると、中小規模オフィスで北陸地方初のZEB建築物になるという。
 働き方改革や健康増進も図り、WELL認証の取得も目指す。齊藤武文執行役員北陸支店長は「北陸に新しいトレンドをもたらす社屋を目指す」と話している。

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