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大林組/エレベーターと連携した資材自動運搬システムを開発/最適経路を選択  [2020年2月20日3面]

システムの構築に当たり新開発したフォークリフト型AGV

 大林組はエレベーターと連携して現場内で資材を自動運搬するシステムを開発した。資材の搬送元と搬送先のエリアをあらかじめ指定すると、フォークリフト型の無人搬送車(AGV)が自走し資材を指定した場所に運搬する。複数の運搬ルートの中から最適なルートを自動選択する。日々変化する建築現場に対応できる。今春から複数の現場に導入し効果を検証する。
 システムではあらかじめ各フロアを複数のエリアに区分し、専門工事会社が事前に資材の搬送スケジュールを入力する時、資材の搬送元と搬送先のエリアを指定する。現場内に設置した複数のカメラ映像から資材の位置などを認識。事前に用意した地図に従って搬送先までの経路を設定すると同時に複数のAGVに順次搬送を指示する。AGVの動きと連動するようにエレベーターも制御する。急なスケジュール変更があっても管理者が搬送先を修正するだけで対応できる。
 システムの構築に当たりスイスのストックリンと共同開発したフォークリフト型のAGVは、レーザーセンサーで資材の幅を計測し、それに合わせた安全領域を自動設定する。AGVの走行性能を最大限に活用した最適な経路を選択して搬送できる。
 安全面では、建設現場内に設置した複数のカメラが荷物の位置や置き方に問題がないかを常時チェックする。さらに人工知能(AI)が作業領域への人の侵入を瞬時に検知し、危険と判断した場合にはAGVの動作を停止する。メインサーバーが複数のAGVとエレベーターの状況を把握し、各AGVが備える安全装置と併せて統合的に管理。個別のAGVが判断する従来システムより安全性が高まる。
 資材運搬のために上昇したエレベーターは、下降時には人が多く待機しているフロアに優先停止する。上昇と下降の両方でエレベーターの効率的な稼働が可能になる。

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