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飛島建設ら/丸太使う地盤改良工法を改良/効率的な設計手法確立でコスト低減  [2020年2月21日3面]

LP-SoC工法のイメージ

 飛島建設と住友林業、ミサワホームの3社は、軟弱な地盤に丸太を打ち込み建築物を支える「丸太打設軟弱地盤対策&カーボンストック工法(LP-SoC工法)」を改良した。高精度な地盤調査の結果などを取り入れより効率的な施工を可能とした。コスト縮減につながるとみており、幅広く提案していく。
 3社は1月10日付で日本建築センターから改良工法の評定を取得した。接地圧が1平方メートル当たり50キロニュートン(N)以下で、延べ3000平方メートル以下の建築物に適用できる。一戸建て住宅や集合住宅のほか、非住宅物件への適用も想定している。
 これまではスウェーデン式サウンディング試験(SWS)の結果に基づいて、丸太単体の鉛直支持力の設計手法などを定めていた。改良工法では▽標準貫入試験(SPT)▽SPTとせん断試験の組み合わせ-による設計も可能にした。
 丸太の鉛直支持力を合理的に評価するとともに、地盤の支持力度も考慮して建築物を支える設計方法を確立したという。こうした対応でより経済的な施工が可能となり、施工コストの大幅な低減が見込めるとしている。
 同工法では、皮を剥いだ丸太を地表面から0・5メートル以深の地盤に圧入する。その後に、丸太頭部を透水性の低い被覆土で覆い空気を遮断。丸太の腐朽などを防ぐとともに、丸太頭部と基礎底版との間に距離を設けることで、局部的な荷重負担の低減などを図る。
 木材の利用促進や、木材の地産地消による地方創生につながるとしている。材料生産と施工段階での省エネ効果が大きく、丸太が炭素を半永久的に貯蔵することになり、工事の実施が温室効果ガスの削減につながることも大きなメリットとしている。
 3社は「木材活用地盤対策研究会」(理事長・三輪滋飛島建設執行役員)を立ち上げており、「丸太打設液状化対策&カーボンストック(LP-LiC)工法」も含めて、開発・普及に取り組んでいる。

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