論説・コラム

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回転窓/人力車と自動車と  [2020年3月24日1面]

 京都や浅草などの観光地で見掛ける人力車。観光名所をコースで遊覧し、車夫がガイド役も務めてくれるそう。乗車するには少し勇気が必要な気もするが、レトロな街並みが残る場所では風情があってなかなか良い▼大きな車輪に1人掛けか2人掛けの台座。明治から大正、昭和初期まで一般的な移動手段として用いられていた。馬車や鉄道、自動車の普及によって次第に姿を消していったが、1870(明治3)年のきょう3月24日に東京府(現東京都)が人力車の営業を初めて許可したそうだ▼時代の流れとともにより速く、より多く、より安全にと交通手段も変化した。現在は当たり前になっている自動車も時間がたてば過去のものになるのかもしれない▼人に代わって危険を察知して停車したり、運転が自動になったりなど日進月歩で技術は進化を遂げている。便利になるのは結構なのだが、行き着く先は一体どこなのか、そして自分が流れに乗っていけるのか不安に思うこともある▼効率性を追求し、時間に追われる日々。ゆとりを持ってと言っても難しいのだが、あえて非効率を選択する余裕がたまには欲しくなる。

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