論説・コラム

このエントリーをはてなブックマークに追加 文字サイズ 

回転窓/花を見に外に出よう  [2020年3月25日1面]

 彼岸も明け、春の気配を感じるようなったが、ここ数日の寒さで季節が逆戻り。朝、出掛ける前に天気予報を見ながらコートのインナーを付けたり外したりと忙しい▼この寒さは「花冷え」という言葉が合う。東京都内は桜が満開で、先週末には花見の名所にマスク姿の人が多く訪れた。新型コロナウイルス騒ぎで気がめいっている時期だけに、桜をめでる気持ちはよく分かる▼1月中旬に国内初のウイルス感染者が報告されてから約2カ月。さまざまなイベントが中止となり、テレビは四六時中、新型コロナの話が流れる。いつもと変わらぬ生活を心掛けているつもりだが、感染の不安や景気への影響など先を見通せない状況に閉塞(へいそく)感も▼感染予防には密集、密閉、至近距離での会話を避けるのが良いという。そうであればマスクを付け近所を散策するのは許されよう。市中には桜だけでなく、菜の花やナデシコ、雪柳などが花を咲かせている。眺めるだけでも気持ちは和らぐ▼中国が制作したウイルス感染終息のPR動画を見た。みんながマスクを取って安全を強調していたが、こちらの“さくら”はいただけない。

この記事へコメント

メールアドレスが公開されることはありません。