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大成建設ら/鋳鉄製エキスパンションジョイント開発/25トンの重車両の通行可能  [2020年4月1日3面]

開発したTHスライダー

 大成建設と日之出水道機器(福岡市博多区、浅井武社長)は、鋳鉄製免震エキスパンションジョイント「TH-SLIDER(THスライダー)」を開発した。地盤に隙間を設ける免震建物の新設時に建物と地盤の隙間をつなぐ部材。平常時は大型車両の重みに耐え、地震時は変形せずに性能を維持して継続的に使用できる点が特長。大量生産が可能で、従来のものと比較して生産コストが3~5割程度削減できるという。
 開発したTHスライダーは大型車両が通行する物流倉庫などを想定して開発した。車両総重量25トンの重車両の重みにも耐えられる。鋳鉄を採用することで剛性を高め、部材厚さは薄くした。段差が小さくなったことで車両や車いす利用者なども通行しやすくなった。部材表面にはスリップ防止機能を設け、安全性も高めた。地震後に変形しない「滑動式」を採用しており、地震で建物と地盤の間隔が変わっても平常時のように通行できる。
 設置方法は簡単で、建物床面端部に据え付けた凹部材に板状部材端部の凸部をはめ込んで設置。施工性が高くスピーディーに設置できる。1枚当たり縦1600ミリ、横800ミリの大きさで、複数枚を組み合わせても使える。
 鋳型を使って大量生産できるため、従来のエキスパンションジョイントと比較して生産コストを3~5割程度削減できる。
 現在医薬品物流センター2件の工事にTHスライダーを適用中。今後は避難施設、物流倉庫、病院などの免震建物に適用を提案し、年間2件程度の適用を目指す。
 エキスパンションジョイントは免震構造の建物の隙間の上に設置する部材。免震構造の建物には地震時に建物が動けるよう、地盤と建物の間に隙間が設けられている。隙間の上にはエキスパンションジョイントを設けて歩行者や車両などが通行できるようにしているが、重車両の重みに対応したものや、薄くて段差が小さいものがないことが課題だった。

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