工事・計画

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和歌山県/IR事業者公募に2者が参加表明/クレアベストとサンシティグループ  [2020年5月8日10面]

IR施設のイメージ

 和歌山県は、和歌山マリーナシティ(和歌山市毛見)への誘致を目指すカジノを含むIR(統合型リゾート)施設の設置・運営事業者の公募で、2者から参加資格審査書類の提出があったと発表した。申請者はいずれも外資系日本法人のクレアベストニームベンチャーズ(東京都品川区)と、サンシティグループホールディングスジャパン(同港区)。今月中旬をめどに資格審査結果を公表し、提案書の提出を受けた後、11月中旬に優先交渉権者を決定する。
 事業名称は「和歌山県特定複合観光施設設置運営事業」。IR施設は和歌山マリーナシティ(40ヘクタール)のうち23・61ヘクタールの区域に整備する。用途地域は商業地域で、建ぺい率80%、容積率400%。事業者が参入しやすいように県があらかじめ和歌山マリーナシティから用地を購入する。IR事業者が県から購入する予定区域の土地・建物の価格は86億6629万2859円。
 県では周辺のヨットハーバーや黒潮市場、温泉などの観光資源と一体化した「リゾート型IR」をテーマに掲げる。IR施設全体の規模は総延べ約45万7000平方メートル。主要施設に高級ホテル(延べ10万平方メートル以上、2500室)や、ホテルに設けるカジノスペース、MICE(国際的なイベント)施設(延べ約5万平方メートル)を計画。高規格ショッピングモールや全天候型アリーナ施設、体験型ゲーミングシアター、県産品アピール施設なども併設する。
 IR事業参入を表明したクレアベストグループはカナダのトロントに拠点を置く投資会社で、北米を中心に幅広い業種で投資実績を持つ。ゲーミング事業では5カ国(カナダ、アメリカ、チリ、インド、イギリス)で30件以上の資産に携わっている。
 サンシティグループはマカオを拠点にIR投資や観光事業などを展開。マカオやロシアのほかアジア圏でIR事業を手掛け、今夏にはベトナムで新たなIR施設を開設する。今回の公募では和歌山県固有の自然や観光資源、歴史・文化などを生かした「和歌山IR2・0」を提案コンセプトに掲げている。
 県は優先交渉権者の選定後、IR事業者と基本協定を締結し、2021年7月末までに国に区域整備計画の認定申請を行う。同秋~冬頃に区域認定を受ければ、速やかに事業者と実施協定を結び、22年春頃に土地を引き渡す。25年頃のIR開業を目指す。

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