BIMのその先を目指して

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BIMのその先を目指して・135/樋口一希/住宅BIM基本パッケージ  [2020年5月14日]

ビジュアライゼーション技術を活用した営業力強化のサポート(動画プレゼンの作成)

 独立系の設計事務所として注文住宅・デザイン住宅を手掛けるフリーダムアーキテクツデザインの活動に関しては本稿でも継続して報告してきた。このたび5月1日より住宅分野でのBIMのさらなる普及のため建築業界のBIM導入を支援する目的で、BIM環境構築・運用をサポートするBIMコンサルティングサービスの提供を開始したと発表した。

 □月間約100棟のBIMモデル構築+BIMでの建築確認申請も約100棟超の実績をベースに展開□

 フリーダムのBIMは顧客とのコミュニケーションへの援用にとどまらず、BIMワークフローを構築し、確認申請までBIM活用を進めるなど建築設計事務所の業態革新にまで至っている。
 2016年8月には住宅性能評価センター、大塚商会、オートデスクと協働して国内初のBIMによる確認申請を実現し、17年12月には構造連携を含めた木造3階建て住宅でも確認申請を可能にした。
 18年6月には最先端のBIMワークフローの一層の浸透のためベトナムダナンに新たな拠点BIMセンターを開設。海外とのグローバルな連携の下、月間約100棟のBIMモデルを構築するまでに成長しており、BIMによる確認申請も約100棟を超えるに至っている。

 □蓄積してきたBIM運用のリソースやノウハウを「住宅BIM基本パッケージ」として商品化□

 BIM運用を実現するためには、BIM関連ソフトの購入+操作ノウハウと、3次元ベースの設計プロセスであるBIMワークフローの構築をセットで検討する必要がある。フリーダムでは、それら3次元ベースの設計プロセスであるBIMワークフローの構築のサポートを順次、提供していく。加えて、要望に応じて対象組織の展開に合わせて必要なBIMモデルの構築やBIM確認申請等のトライアルのサポートも実施していく。
 BIMコンサルティングサービスの提供を開始するに際しては、これまで蓄積してきたBIM運用のリソースやノウハウを「住宅BIM基本パッケージ」として商品化した。
 住宅BIM基本パッケージでは、フリーダムのBIM運用の基盤であるテンプレート+使い方を提供。100棟のBIM実績から生まれたBIM確認申請までのコストや現場の負荷を考慮し、効率化が実現できる使い方を解説、基本ツールで住宅BIMを実現する。
 BIM環境構築サポートにおいては対象組織にマッチしたテンプレートとBIMワークフロー構築のサポートを行う。ビジュアライゼーション技術を活用した営業力強化のサポートでは、動画やVRデータ等を作成し、営業サポートを実施。その他オプションではBIM確認申請のトライアル実施やBIMプロジェクト集の活用などを行う。

 □BIM制度化やデジタルトランスフォーメーションの議論も活発になる状況を見据えていく□

 近年、建築業界ではBIMやビジュアライゼーションなどのテクノロジーを生かした新しいワークフローの導入が盛んになり、BIMの制度化やBIM活用の先にあるデジタルトランスフォーメーションの議論も活発になってきている。
 国土交通省による「BIM/CIM推進委員会」の設置、建築確認検査機関や関連団体、自治体、設計事務所、ゼネコンらで組織する「BIM活用推進協議会」の発足など、建築設計の現場でBIMに対する注目が高まっている。
 そのような背景の中、BIMに関する問い合わせやBIMの導入サポートへの要望が数多く寄せられていることから、今回正式にサービスとして提供していく運びとなった。
 〈アーキネットジャパン事務局〉(毎週木曜日掲載)

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