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大林組、日特建設/ICT建機で吹き付け枠工を省力化/鉄筋と型枠が不要に  [2020年5月21日3面]

ラクデショットのイメージ

 大林組は20日、日特建設と共同で、のり面に連続した格子枠を作る吹き付け枠工をICT(情報通信技術)建設機械を使用し大幅に省力化する新工法を開発したと発表した。自動スライドノズルを取り付けた3Dマシンコントロール(MC)バックホウを導入し、オペレーターの熟練度に左右されずに正確な操作を可能にする。高強度鋼繊維補強モルタルを用いることで、吹き付け枠工の鉄筋と型枠が不要になる点も特徴。道路や鉄道などの吹き付け枠工の構築事業に積極的に提案する。
 開発した「ラクデショット」は、熟練技能者不足の解消や省力化、工期短縮、災害リスクの低減が狙い。導入したICT建設機械は、のり面とノズル先端の位置を常に一定の離隔に保った状態で、自動スライドノズルをのり面と平行に移動することが可能。一様な幅と長さ、厚さの吹き付け枠工を容易に構築できるという。
 吹き付け材料には、大林組が開発した高強度鋼繊維補強モルタル「スリムクリート」を改良した素材を使用しており、鉄筋は不要という。急硬剤を添加しながらモルタルを吹き付けることで、のり面でもモルタルが自立するため、型枠無しで所定の厚さの枠を構築できる。従来工法と比較して強度が優れていることも実験で確認している。
 施工コストは従来工法と同等だが、のり面での鉄筋と型枠の組み立て作業が不要となるため、施工人員の約50%削減が可能で、工程も約25%短縮できるとしている。のり面での作業が大幅に減ることで、転落・墜落のリスクが低減できるメリットも挙げている。

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