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道路舗装8社/20年3月期決算/手持ち工事豊富で7社が増収  [2020年5月22日3面]

道路舗装大手8社の20年3月期連結決算

 道路舗装大手8社の2020年3月期決算が21日、出そろった。豊富な手持ち工事の進捗(しんちょく)で売り上げ計上が進んだことから7社が増収。本業のもうけを示す営業利益は前期の反動増があった大成ロテックを筆頭に5社が増加した。業績の先行指標となる受注高は6社が前期を上回った。21年3月期の業績予想は新型コロナウイルスの影響を予測できないとして2社が未定。影響を考慮した数値を発表したのは4社にとどまり、うち2社が減収を予想する。
 20年3月期は手持ち工事が豊富だったことなどから8社とも売上高は前年並みに推移。世紀東急工業は北海道と東京の建設会社3社を連結子会社化したこと、NIPPOは連結子会社の大日本土木などで手持ち工事の消化が進んだことが増収につながった。
 営業利益は原材料価格の上昇分を価格に転嫁できなかった前期の反動で増益となった会社と、施工過程で採算が改善せず減益となった会社に分かれた。純利益は損失引当金戻入額を特別利益に計上したことなどで、7社が前期を大幅に上回った。受注高は大型工事の受注などにより6社が増加した。
 21年3月期の通期業績予想は前田道路、大林道路の2社が未定とし、NIPPOと日本道路は新型コロナの影響を加味しない数値を公表している。新型コロナの影響を踏まえた数値を公表している4社のうち、世紀東急工業は「手持ち工事が積み上がった状態で今期をスタートできた。順調に消化が進めばある程度の売上高は確保できる」として増収を予想する。
 受注高は公表している3社のうち、大成ロテックを除く2社が減少を見込む。道路舗装工事は屋外の作業が中心ということもあり、新型コロナの感染拡大防止を理由に休止した現場は少ない。「顧客のメーカーなどが在宅勤務になっているため営業社員が営業に行けず、4~5月の契約数が減っている」(広報担当者)といった在宅勤務の影響で受注が遅れることを懸念する声も挙がっている。
 新型コロナで経済活動が制限された影響で、3~4月にかけて原油価格が下落。製造販売部門への影響は「第1四半期の業績に寄与する可能性はあるが流動的。通期では予測できない」(財務担当者)との見方が強い。

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